【5分でわかるモバイルWi-Fiルーター】(2)周波数帯編
モバイルWi-Fiルーターは、どこでもネットに繋げられる事が大きなメリット。
と言う事は、繋がらない場所にでくわした場合、逆に大きなストレスになる。
携帯電話と同じようなものだ。
モバイルWi-Fiルーターや携帯電話に使われている電波の種類は複数あり、それぞれに特徴がある。
つながれば何でもいいと言う人には少し細かい話だが、知識として持っておいて損はないだろう。
つながりにくいところがある→プラチナバンドが有利
モバイルWi-Fiルーターも携帯電話のように電波の種類があり、その種類によってつながり方がことなってくる。
つながりやすい電波と言えば、建物への浸透や回り込みが得意な「プラチナバンド」が有利になる。
各社のモバイルWi-Fiルーターが対応している周波数帯は下記の通り。
赤字がプラチナバンド
UQ WiMAX HWD15 2.5GHz / (800MHz / 1.5GHz)
docomo HW-02G 800MHz / 1.5GHz / 1.7GHz / 2GHz
Y!mobile 304HW 1.5GHz / 1.7GHz / 2.1GHz / 1.7GHz / 2.5GHz帯
各周波数帯の特徴とは
700MHz~900MHz帯がプラチナバンドといわれ、つながり度は一番高いと言われている。
特徴としては、障害物にたいしてまわりこむ事が可能で建物の中や陰でも電波が届きやすい。
また、docomoやauはこの周波数帯の電波を使った携帯電話サービスを長くやっているため、プラチナバンドが使えるエリアも広い。
WiMAXを展開するUQコミュニケーションズは、このプラチナバンドは保有していないが最新機種のHWD15ではau 4G LTEを使う事ができるため、いざと言う時にはプラチナバンドを使う事ができる。
ただし、その際はWiMAXではないので速度制限にかかる可能性がでてくる。
2GHz~2.6GHzは直進性が高く、プラチナバンドに比べると障害物に対してまわりこみにくい。
基地局を細かくたてて、いろんな方向から電波を受信できるような取組がされていたりする。
WiMAXおよび、ソフトバンク&Y!mobileが展開するAXGPはこの周波数帯になる。
1.5GHz~1.7GHz帯は上の二つの中間くらいと思って良い。
とは言うものの、万能な電波はない
それぞれの周波数帯の特徴を述べると上記のような表現になるが、実際に使用してみると、各通信事業者が設置している基地局の数や基地局からの距離、周りの環境によって左右されるため、万能な電波はない。
実際、プラチナバンドを持っていないWiMAXは、お客様満足度でここ数年連続してTOPを獲得しているし、携帯電話だって、プラチナバンドの少ないソフトバンクしか入らないところもある。
自分が使う場所で使えれば、周波数帯はあまり気にされないのが現状だ。