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【WiMAX2+に思うこと】3日で3GB制限問題について

ユーザーが動かした!UQが応えた!WiMAX2+、3日で3GB制限問題

今年2月から導入された、WiMAX2+専用プラン『ギガ放題』。
最大220Mbpsの通信が月間のデータ通信容量制限なしで使えるプランとして登場しました。

各社が月間7GB制限を設ける中、WiMAX2+なら制限がかからないでつかえると認知され、多くのユーザーが契約をしたことでしょう。

しかし、ここにきて月間の制限がなくても3日で3GBを使うと翌日から約24時間は速度が制限されることに、ユーザーが反発し集団訴訟の呼びかけが広まるなどの問題に発展してきました。

『速度制限ナシ』

確かに、WiMAX2+は上記の表現を広告で大きくうたい他社との差別化を図ってきました。
ユーザー(自分も含めて)が、勘違いをしてしまうのも否定はしません。

しかし、完全にUQコミュニケーションズだけが悪者なのかと言うと、個人的にはそうは思いません。

今回UQコミュニケーションズから今後の対策が発表されました。
その対応ができたのは、ユーザーが素直な意見を伝え、それにUQが応えたと言う点では建設的な結果だったのではないかと感じています。

今回の問題が起こってしまったのは何がよくなかったのか、個人的に考えてみました。
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WiMAXだけではない。通信業界に蔓延する紛らわしい表現

まず、通信業界全体にいえることとして、誇大表現ともとれる広告やうたい文句が蔓延していると言うことは問題のひとつだと思います。

『最大225Mbps!』
(ただし、対応してるのは一部のエリアね。ほとんどは最大150Mbpsや最大75Mbpsだから。あと、機種にもよるよ。ついでに言うと、この速度は理論値っていって、実際には絶対にでない速度なんだよ!)

『本体実質0円!』
(ただし、2年間この機種を使ってくれたらね!途中で解約とか機種変更したら0円にはならないよ。あと、このプランでこのオプションつけてないと割引続かないから。)

『速度制限ナシ!』
(ふだんは速度制限はしないけど、使う人が増えたら回線が混むから遅くなるよ。あと、月間の速度制限はしないけど、3日毎の制限はあるから。)

など、大々的にアピールする裏には『ただし』がつきます。
これはやはり、ユーザーである消費者からしたら気分がいいものではありません。
良いことばかり並べてイメージを膨らませて、実際のギャップを感じたとき、なんだか騙されたような気分になってしまいます。

契約は双方の同意で結ばれるものだと言うことをユーザーもっと認識しなければならない

誇大表現での宣伝の話だけだと、一方的に通信会社が悪いように思えてしまいますが、消費者も100%被害者とはいえないのではないでしょうか。

携帯電話やインターネットなどに限らず契約ごととは本来双方の同意がなければ成立しません。

そのために店頭に契約スタッフがいたり、契約に同意のサインがあるのです。

今回のWiMAX2+の3日で3GB制限についてもサービスリリース時に発表もされていましたし、契約時に多くの方が説明を受けていると思います。
特にこういった重要事項は、書面などで説明があるはずです。
(このときに契約スタッフが『3日の制限もありませんよ!』と言っていたら問題であり、きちんと教育してもらわなければなりません)

Webでの申し込みの場合も、利用規約や重要事項説明のチェック欄があり、チェックをいれなければ申込みはできません。

今回訴訟まで考えている方全員が一切説明を受けていないとは考えにくいのです。
重要事項説明を、話半分できいていませんでしたか?
規約の同意書にサインをする時に、きちんと内容に目を通しましたか?
めんどくさがって上記のことをサボっていませんか。

気軽に契約してしまって後からトラブルにならないよう、我々ユーザーも契約についてきちんと真剣に耳をかたむけ、契約前の注意事項など全てきいた上で契約くせをつけなければならないなと感じました。

ユーザーの声にWiMAXは応えた

ユーザーの声を受け、WiMAXは対応策を発表しました。
野坂社長の名前でUQコミュニケーションズとして正式な発表です。

主軸は2つ。
(1)3日で3GB制限後の速度を向上させる
(2)広告表現をよりわかりやすいものにする

制限の完全撤廃にはいたらなかったが、3日で3GB制限後の速度を向上させるという歩み寄りの対策を出してきたのは、通信会社として異例だと思います。

3日間の制限と言えば、Y!mobileも使い放題プランに3日で1GB制限を、ソフトバンクも据え置き型ルーターSoftBank Airに3日で1GB制限をかけ話題になりました。

しかも、どちらもサービス発表時ではなく、途中での規約変更だったため、ユーザーはかなり混乱し、ネット上でも『炎上』する形になりました。

当然、今回のWiMAXのように、ショップやお客様センターに抗議した人もいたでしょう。

しかし、いまだになんの対策もとられていない現状です。

個人的にではありますが、今回のWiMAXの対応は、ユーザーの声を真摯に受け止めた姿勢と今後の努力が期待できるものだったと思います。

もちろん、制限がなくなるのがユーザーとしてはベストな回答ですが、企業としての事情もないわけではないということ理解しています。

今回の問題がWiMAXだけでなく、通信業界全体の健全化につながることを期待しています。
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