【トラブル緩和につながるか?】docomo、auスマホお試し期間導入へ。Softbankは?
docomo、auがスマホお試し期間導入を発表
docomoとauは今週、スマートフォンの購入を検討するユーザーに対して、試用できる制度の導入・拡充をする方針を明らかにした。
ここ数年、スマートフォンや携帯電話は、サービスの利用契約に加え、端末の分割販売などがあり、簡単に解約ができない状況にある。
MNPなどを利用する際に、利用場所での電波状況の確認をする手段も乏しく電波状況が保障されないため、乗り換えたあとに電波状況が悪化した場合も、契約のキャンセルと言うわけにもいかなかった。
そういった背景から、総務省は消費者保護の観点から各社に改善を求めていた。
今回のスマホお試し期間の導入と拡充は、問題の解決につながるのだろうか。
docomoとauの今回の発表、そして現在類似したサービスを展開しているSoftbankの3社の現在の取組と今後の方針をまとめてみた。
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docomoのスマホお試しへの取組
【現在】
12月7日現在、docomoではスマホのお試し制度はとりいれていない。
【今後の方針】
制度の新設を検討しており、まだ具体的なサービス内容や、導入時期については確定していない。
方針を明らかにしたものの、docomoに関しては具体策がなく一番不明瞭。
他社の出方をうかがいながら制度を整えていくのだろうか。
auのスマホお試しへの取組
【現在】
現在は、auスマートサポートにて、購入前に一部の端末を無料でレンタルできるサービスを提供している。
ただし、このサービスを受けるにはauスマートサポートへの加入が必要で、MNPでauを乗換先に考えている人にはあてはまらない。
主に現在のauガラケーユーザーのスマホ乗換をサポートする制度となっている。
特典2 スマホお試しレンタル | auスマートサポート:サービス・機能 | au
一部の店舗では、試用端末を店頭に用意している店舗もあるようだ。
【今後の方針】
一部店舗のみの取り扱いとなっている試用機器の配備を、2015年4月~6月期に全国に広げる予定とのこと。
Softbankのスマホお試しへの取組
【現在】
Softbankでは、『お試し』とは若干ニュアンスが違うかもしれないが、電波のつながりに満足できない場合は契約後8日以内なら解約ができるという『電波保証プログラム』を提供している。
こちらは、事前のお試しというよりは、使ってみて不満なら解約できるという制度だ。
MNPなどの場合、Softbankの方で解約が受け入れられても、前の会社が契約を以前のままに引き継いでくれるのかは不明だ。
電波保証プログラム | 電波改善の取り組み | 通信・エリア | モバイル | ソフトバンク
【今後の方針】
今のところ発表はないが、Softbankの今までの流れからすると、他社がより良いサービスをだせば、それに追随はしてきそうである。
電波に関するトラブルは緩和されそうだが
スマホの普及や、キャリアのMNPへの過剰な煽りなどから、携帯電話の契約トラブルは年々増えている。
主なトラブルの内容は
・MNPをしたら電波が悪くなった。。。
・スマホにしたが、操作が複雑で使いにくい。。。
・いらないオプションに加入させられた。。。
・抱き合わせでいらない端末を購入してしまった。。。
などがあげられる。
今回のお試し期間導入は、このなかでも特に『電波状況』に関するトラブル緩和につながりそうだ。
また、お試しする機器によっても、ユーザーの要望は変わってくるだろう。
例えば
・Androidをお試ししたが、iPhoneでも試したい。
・電波は問題ないが、他のスマホの本体の使い勝手を試したい。
・期間中にダウンロードしたコンテンツを、契約する端末にまるごと移したい
・抱き合わされる端末もどんな用途で使えるのか試したい
などが予想される。
端末を電波確認のみができる仕様にするのか、それとも上記の要望にも応えられるようなサービスに仕上がるのか。
今後、スマホのお試し制度が、どこまでユーザーのニーズに応えるサービスになるのか注目である。
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